玖珠町公募奮闘記_vol.1
現在、玖珠町では
「玖珠町移住定住PR動画及びパンフレット製作業務」
について「公募型プロポーザル」を実施しています。
公募型プロポーザルとは?
役場(地方公共団体)が業務委託する民間事業者を選定する方法の1つ。
民間業者は、役場に対してプレゼンし、それを役場が審査し、内容や価格の総合評価により、どこ委託するかを決める。
この事業の詳細は役場のホームページにも公開されていて、PDFファイルで確認可能です。
「玖珠町移住定住PR動画及びパンフレット製作業務」公募型プロポーザル実施要領 (PDFファイル: 259.1KB)
簡単にまとめると
- 「玖珠町へ移住したい」と思ってもらえるようなPR動画、パンフレットの制作
- その業者を「民間から募って、プレゼンで競ってもらって」決める
- 業務内容は、企画立案から取材、撮影、編集、デザイン、印刷、すべての業務
- 事業費の上限は60万円
という内容で、株式会社トーカーワークス・デジタル事業部としては 会社の理念・目標・経営方針 に照らし合わせて、この公募に応募するか見送るかについて社内協議をしました。
ところが、社として初めての取り組みのため
わからないことだらけ困ってしまったので、役場に聞きに行こう!
となりました。
企画商工観光課へ質問に
ということで昨日、デジタル事業部の3人で、役場2F・企画商工観光課へ相談に行ってきました。
相談内容は
- 現在、玖珠町が行っている移住定住への取り組み内容について
- その内容は「どの状況のどんな人向け」なのか
- これまでに玖珠町へ「ルーツがなく移住」してきた人たちのデータの有無
- 今回のプロモーションの目的や目標
- どんな場所でどう展開してどんな人がターゲットか
- その結果、どんな効果を期待しているか
- その効果の有無の検証方法
- 公募の審査方法
- 不採用(落選)の場合にそこまでかかった経費(調査・取材・企画)は?
- 今回のこの「取り組み自体」をこのホームページで公開して良いか?
などで、実際はかなり細かい部分まで質問してきました。
移住定住に関するTCWの考え
トーカーワークス(以下、TCW)は、
玖珠町の問題解決とビジネス的な成功(正しく利益を上げる)の両立を目指した会社
ですので、移住定住に関してもこれまで、何度も社内議論を重ねていて
- 玖珠にルーツを持つ(自身の故郷であったり祖父母がいたり)場合
- 逆に何もルーツや縁を持たない場合
- 単身か、家族世帯か、定年後のセカンドライフか
- 仕事があっての移住か、仕事を探しての移住か
- やりたいことの有無
- 大都市からか、中規模都市からか、近隣地域からか
- ライフスタイルの転換を求めている場合
- 震災などの外的要因
などなど「移住定住」について、まだまだ書ききれないほどの「分析ができる」と考えています。
またプロモーション(今回の公募に限らず)についても
- どのフェーズ(段階)の人に向けたプロモーションかで、内容は全然違う
- どの状況の人をターゲットにするかで、メッセージは全然違う
- いつどこでどんな状況で「見てもらいたいか」かで、構成は全く違う
- 期待する効果を「何に設定するか」で、長さも、ポイントも、全く違う
- 町がPRしたい「玖珠町のメリット」を正確に知ることが大事
と考えていて、今回の「訪問質問」になりました。
丁寧な回答とプロセス公開
そして今回、役場の担当の方には、上記のような質問についてとても丁寧な対応と回答をいただきました。
突然のアポイント、そしておっさん3人が訪問という中で、こちらの考え方を理解してくださり、真摯に対応して下さったことに頭が下がります。
その上で、この「公募型プロポーザル」は、TCWにとっては次の課題があることがわかりました。
- 調査リサーチ・企画立案・打ち合わせ・サンプル制作の時点でかなりの労力と経費がかかる。
- その上で「不採用」となった場合は、1円の利益どころか経費分はマイナスになる。
- また、実際に作る場合「60万円」の予算で印刷原価なども含めるとかなり厳しい価格設定。
- なので「公募への準備」の時点で採算をどう取るかにアイデアが必要。
ブログでの進捗状況の発信スタート
これらの問題を解決する1つの方法として
これらの課題をどう取り組むか(応募するか、しないかの検討も含めて)について、このホームページで「ブログ記事」として公開していく
ことにしました。
このこと自体は役場からも「公開OK」の返事をいただき、次のことを生み出したいと考えます。
- 役場が移住定住について取り組んでいることを紹介したい
- 公募や動画制作についての現状や裏側をたくさんの人とシェアしたい
- その中で「何か良いアイデア」があれば教えて欲しい
- この「プロセス公開」自体が、移住定住に役立つ可能性もある!
TCWでは、このこと自体が「会社にとっての利益」なると考え、採算が取れる(やりがいではなく理念の)と考えています。
ということで「玖珠町公募奮闘記」として記事を書いていきますので、お時間ある時にご覧ください!