お盆に未来を考える(3)
お盆 + コロナ + 雨 = 時間がある
ということで、書き始めた「お盆に町の未来を考えるシリーズ」の第3回。
前回の記事で
テクノロジーの発展は、都会より田舎の方がチャンスを作りやすいのでは?
と書きましたが、少し具体的に考えたいと思います。
人が作れないもの+丁度良い規模
人が作れるものは、同じような物がやがて作られて、均一化していきます。
そう考えると「人が作れない物を持っている」というのは大きな強みで、自然環境はその最たる物です。
また、大きな組織ほど改革が難しいわけですが、規模的にも丁度良いと思っています。
玖珠町は、
- 夏はめちゃくちゃ暑く、冬はがっつり雪が降るほど寒い
- 海はないけれど、ユニークな山や川、滝などが豊富
- 高速のインターが中心部にあり、近隣都市からアクセスがとても良い
- 高速だけでなく、東西南北の幹線道路が充実している
- あまり発展してないので、渋滞や混雑が起きにくい
- 水害や台風などで「危ない地域」として名が上がるが、実害は意外と少ない
- 人口的にも、面積的にも、新しいことをするのに丁度良い
という利点があると考えます。
また、これも前回触れましたが「大きな色が付いていないので、これからカスタマイズしやすい」と言う部分はとても大事です。
多くの人が考えている以上に「革命的」
ここ数年のテクノロジーの発展は、多くの人が考えているより「革命的」だと言われています。
「前よりちょっと便利になった」などというレベルではなく、生き方や働き方、当たり前だった様々なサービスが根本的にひっくり返るくらいの変化だと思っています。
コロナ禍により、オンラインミーティングが普及したのは皆さん周知の通りですが、世界ではもっと進んだオンラインサービスが展開されています。
- Meetin VR/仮想空間でのVR(Virtual Reality)を使ったミーティングサービス
- Houseparty/ロンドンで人気が爆発した、オンライン飲み会のスマホアプリ
- ナーミーフー/中国の学習アプリ。幼稚園から小学校までの教科書の95%をカバー。
- スマートミラー/ITと鏡を連携させて、新しいエクササイズサービスを提供。
- Peloton/ITサービスと連携した家庭用フィットネスバイク
- Longleat/大英博物館のバーチャルサファリパーク
- Alodokter/インドネシアのオンライン診療サービス
※ 「アフターコロナのニュービジネス大全 新しい生活様式×世界15カ国の先進事例」より
我々が知らないだけで、見たこともないようなサービスが作られ、動き始め、すでに多くのユーザーに利用されています。
この流れはますます加速するでしょうし、そうなると
距離や時間の概念が変わるので「田舎のデメリット」がことごとく解消される
可能性があります。
例えば、教育面、医療面、情報のスピード面、物の少なさ、出会う人のバリエーション、都市部へのアクセスの悪さ、、、、
テクノロジーの発展でこれらが解決する(または気にならなくなる)としたら、これは大チャンスです。
日本全国や世界を対象に展開できたら
上記のことを考えると、これから玖珠町が魅力ある町になるには
- アンテナを張りまくって、失敗しても良いから新しいアイデアに挑むこと
- 守りに入らず、ぐいぐい攻めた取り組みを進めていくこと
- 事業の対象を日本全国や世界に広げること
それが「誰か」ではなく「誰もが」することで、町全体に波及していけば、10年後、20年後の未来予測を覆すことができるのではと考えます。
ところが、何が正解で何が不正解かは「やってみないと」わかりません。
良かれと思って取り組んで、全く効果がないかもしれませんし
これは無理かなと思ったら、予想外にビッグヒットになるかもしれません。
どちらにしても「失敗を恐れず、やってみる!」ことが大事で、そこから何かが始まると思っています。
そのために一番大事なのは
方法論やメソッドではなく「考え方」を伝えていくこと、変えていくこと
だと弊社では考え、そこにどうやってアプローチしていくかを第一の課題として捉えて事業展開していく計画です。